菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
請求記号
151日目(通算1526日目)。備品とか消耗品を買うよー。
先週後半から、「買う!」と気合いの入っている菜の花です。予算は確保してありますし、ちゃんと先生の承認も出て、さあ買うぞ、という態勢が整っているのです。
そのうちのひとつ、請求記号ラベルについては先週のうちに業者さんに連絡済み。承認のときに「請求記号ラベル…と言っても先生には通じないと思います、私も分かりません」と事務の方に言われたので、「本の背に貼る、いわゆる背ラベルというもので、もうすぐなくなってしまうのですが、これがなくなると本の装備が出来ないので、買った本を棚に並べられません」と主張することで認められました。
うん…分からないですよね、請求記号ラベル。請求記号って何だよ、というのが普通の人の感覚だ、というのを思い出しました。図書館どっぷりには絶対ならない、いつまでも外からの目線を忘れない、と思っていたのですけれども、やっぱり気付くとはまってしまっているのが恐ろしいです。菜の花だって「請求記号ラベル」なんて言葉、就職するまでしっかりは分かっていませんでした。今では当たり前に使う言葉ですが、学生時代はあんなに図書館に通い詰めていたけれど、「請求記号?本当は一体、何なの?」という感じでした。いや、分かってはいたのです、本を探すときに使う番号だ、と。でも今、静かに思い返してみると、色々なことを当時、思っていました。
そもそも「記号」ってなんだよ!とか。数字じゃん!と。(まあ著者記号はアルファベットが多いので、記号の名前にふさわしい気もしましたが。)しかしもっともっと大きな問題は前半です。語源としては、その昔に本が全部閉架になっていた頃、この番号を使って職員に本を「請求」していたのだろう、と漠然と思っていましたが(というか、むしろそんなこと、いつ知ったのでしょう…?そちらの方が不思議)、その割には一意的に本が決まらないことがとても不満だった覚えがあります。「請求」に使うのですよ?その数字さえ言えば、思った通りの本を出てきて当たり前じゃないですか。それなのに多くの場合、同じ「請求記号」を振られた本が複数冊存在しているのです。酷いと1連分くらい、同じ請求記号だったりします。相当大きな図書館ですけれどもね。そんなのおかしいよ、とずっと思っていました。
そんな菜の花は大学に入ってから、「資料ID」という1冊ずつに振られる番号の存在を初めて知りました。そのとき、「これこそが請求記号と呼ばれるべきなのではないか!」と心底思ったわけです。一意的に決まるものこそが「請求」番号であり、背ラベルに書いてあるあの番号は、「分類番号」でいいじゃない、と。無理に請求記号とか呼ばなくたって!図書館の人はそれで気持ち悪くないのか、どうなってるんだ…と、ずっと思っていた…のです、ええ、あの頃は。
それが今ではどうですか!その疑問を忘れ去り、図書業務をしていない人に「請求記号ラベル」なんて平気で言ってしまうような体たらく。これを堕落と言わずして、何と申しましょう。菜の花は図書館に毒されてしまった…○| ̄|_
…なんてことをばーっと思い出したのですが、そこは置いておいて。
他にもすっかり出払ってしまって、足りなくなっている大人気のブックトラックや、うっかり利用者さんにこの前蹴り倒されてしまったため、調子が悪くなっている書庫のサーキュレータ(頑張れ除湿機応援団)、うちの部署の刊行物などを送るための組織名入りの封筒など、なくなると結構困るなあ、というものを順次、見積もり、発注中です。というわけで、各所に連絡取りまくりな本日でございました。
午後からはひと段落したので先週の業務取りまとめなど。記録はなるべくきっちり残しておかないと、あとから困りそうですからね。それから少々の受入作業と目録作業。菜の花の後ろのガラス張りの向こうの部屋…マイクロ室では、ひたすらマイクロリールをがーっと回して印刷し続けている先生がいらっしゃって、若干気になっていましたが、ちゃんと集中しておしごとしました。にしても先生、いつも思うのですがあんなに超高速で、超大量のマイクロリール印刷をしていて、よく酔わないなあと。あの動く画面をずっと見ているのは、菜の花にとっては相当大変なことです。フィッシュならともかく、リールをあんなに長時間…。凄いです。プロですね。
先週後半から、「買う!」と気合いの入っている菜の花です。予算は確保してありますし、ちゃんと先生の承認も出て、さあ買うぞ、という態勢が整っているのです。
そのうちのひとつ、請求記号ラベルについては先週のうちに業者さんに連絡済み。承認のときに「請求記号ラベル…と言っても先生には通じないと思います、私も分かりません」と事務の方に言われたので、「本の背に貼る、いわゆる背ラベルというもので、もうすぐなくなってしまうのですが、これがなくなると本の装備が出来ないので、買った本を棚に並べられません」と主張することで認められました。
うん…分からないですよね、請求記号ラベル。請求記号って何だよ、というのが普通の人の感覚だ、というのを思い出しました。図書館どっぷりには絶対ならない、いつまでも外からの目線を忘れない、と思っていたのですけれども、やっぱり気付くとはまってしまっているのが恐ろしいです。菜の花だって「請求記号ラベル」なんて言葉、就職するまでしっかりは分かっていませんでした。今では当たり前に使う言葉ですが、学生時代はあんなに図書館に通い詰めていたけれど、「請求記号?本当は一体、何なの?」という感じでした。いや、分かってはいたのです、本を探すときに使う番号だ、と。でも今、静かに思い返してみると、色々なことを当時、思っていました。
そもそも「記号」ってなんだよ!とか。数字じゃん!と。(まあ著者記号はアルファベットが多いので、記号の名前にふさわしい気もしましたが。)しかしもっともっと大きな問題は前半です。語源としては、その昔に本が全部閉架になっていた頃、この番号を使って職員に本を「請求」していたのだろう、と漠然と思っていましたが(というか、むしろそんなこと、いつ知ったのでしょう…?そちらの方が不思議)、その割には一意的に本が決まらないことがとても不満だった覚えがあります。「請求」に使うのですよ?その数字さえ言えば、思った通りの本を出てきて当たり前じゃないですか。それなのに多くの場合、同じ「請求記号」を振られた本が複数冊存在しているのです。酷いと1連分くらい、同じ請求記号だったりします。相当大きな図書館ですけれどもね。そんなのおかしいよ、とずっと思っていました。
そんな菜の花は大学に入ってから、「資料ID」という1冊ずつに振られる番号の存在を初めて知りました。そのとき、「これこそが請求記号と呼ばれるべきなのではないか!」と心底思ったわけです。一意的に決まるものこそが「請求」番号であり、背ラベルに書いてあるあの番号は、「分類番号」でいいじゃない、と。無理に請求記号とか呼ばなくたって!図書館の人はそれで気持ち悪くないのか、どうなってるんだ…と、ずっと思っていた…のです、ええ、あの頃は。
それが今ではどうですか!その疑問を忘れ去り、図書業務をしていない人に「請求記号ラベル」なんて平気で言ってしまうような体たらく。これを堕落と言わずして、何と申しましょう。菜の花は図書館に毒されてしまった…○| ̄|_
…なんてことをばーっと思い出したのですが、そこは置いておいて。
他にもすっかり出払ってしまって、足りなくなっている大人気のブックトラックや、うっかり利用者さんにこの前蹴り倒されてしまったため、調子が悪くなっている書庫のサーキュレータ(頑張れ除湿機応援団)、うちの部署の刊行物などを送るための組織名入りの封筒など、なくなると結構困るなあ、というものを順次、見積もり、発注中です。というわけで、各所に連絡取りまくりな本日でございました。
午後からはひと段落したので先週の業務取りまとめなど。記録はなるべくきっちり残しておかないと、あとから困りそうですからね。それから少々の受入作業と目録作業。菜の花の後ろのガラス張りの向こうの部屋…マイクロ室では、ひたすらマイクロリールをがーっと回して印刷し続けている先生がいらっしゃって、若干気になっていましたが、ちゃんと集中しておしごとしました。にしても先生、いつも思うのですがあんなに超高速で、超大量のマイクロリール印刷をしていて、よく酔わないなあと。あの動く画面をずっと見ているのは、菜の花にとっては相当大変なことです。フィッシュならともかく、リールをあんなに長時間…。凄いです。プロですね。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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