菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
失われた10年
119日目(通算1494日目)。平穏無事でよかった。
いや、心から思います。朝一番で、不審物への注意喚起メールが「至急」できていたのです。はっきりとは書かれていませんでしたが、複数の不審物を学内に仕掛けた、というFAXが届いたとか、それってえっと、「ばくはよこく」ということかしら、どきどきどき…と。でも、特に何もなかったのです。平穏というのは、良いことです。
おしごと的には、平穏無事とはいかなかったのですけれども…。最大の「事件」は、「書類行方不明発覚事件」ですね。いや…、ホントはみんな、忘却の彼方だっただけで、知らなかったのは菜の花だけ、というオチだったのですが。
事件は、かかりちょうからの1本の内線から幕開けました。年に1度の図書館内での監査というのでしょうか、書類がちゃんと揃っていて、ちゃんと運営されている?というのを、中央から各部局へ検査にくる「図書検査」なるものが実施されるのですが、今年もそんな季節です。
以前の菜の花は、検査に行く側でしたが、現在は受ける側。でも基本はかかりちょうなど、その図書室をとりまとめる人が受け側の担当なので、かかりいんの菜の花には特に何もすることもなかったのです。が、今年は常勤のかかりいんが菜の花1人のうちの図書室のこと、当然「その図書室をとりまとめる人」も菜の花ということで…ええ、初・受け側担当者!なのです。まあ、実際は上司たるおとなりの図書室のかかりちょう(うちは半独立・半分室の零細図書室ですから)も立ち会ってくれますが。そのかかりちょうから、去年のうちの図書室の調書で指摘事項があるけどどうなってる?と質問が来たわけです。は?指摘事項?そんな引継ぎは受けてません。何ですって?この年・この月にこういう区分の本を何冊受け入れましたよ、という集計の書いてある書類が一部、欠けている?
書類を漁ってもそんな話はとんと出てこないですし、去年もいらっしゃった非常勤のSさんに聞いても「いえ、そんなことはありません、その書類ならあります」と仰います。で、前任者に内線をかけてみたところ「いや…その書類ならあるはず…」という返答。何かの間違いでは?と去年、その検査に立ち会った前任者さんとかかりちょうが内線でお話しすることになったのですが…、、、結論からいえば、確かにその書類は一部、欠けていました。昭和47年の後半から、昭和59年くらいまで。メインの「備品」扱いの図書に関する集計ではなく、「消耗品」としての図書の集計書類でした。
結局、周りを巻き込みつつ、最終的には「今日、この本とこの本を受入しました」という1冊ずつが記録されている書類を10年分、引っ張り出してきて1葉ずつ拾っていって書類を復活させる、ということに。何か恐竜の全身骨格でも組み立てるような気分ですねー。誰か、ザオラル!とか唱えてくれないですかね。え?遺体が残っていないと復活できない?うん、痕跡もないですからね。これで作業して見事復活させた後に、ひょっこりまとめてファイルされているのが出てきたら菜の花、何かの首を絞めずにはいられないことでしょう。でもファイルに首はないですから、一体どこの首を絞めに行ったらよいのやら。
それにしてもこの書類、凄く不思議なのです。その年代分をどこかに綴じてしまっていたり、別の場所に持っていっているのなら分からなくはないのですが、昭和47年は明らかに、途中でデータが途切れているのです。それまで緻密に書き込まれていた文字が、和書の綴りでも洋書の綴りでもほぼ同時期、昭和47年夏に、途切れていました。…い、一体何があったの、昭和47年夏…!!Σ( ̄ロ ̄lll) ちょっとホラーっぽいです。それで一応念のため、うちの図書室の所属している機関の年表を調べてみたら、うちの図書室は昭和48年に改組していました。このとき、合併っぽいこともしているから、移転が何かして一旦、記録が止まった可能性はありますね…。うーん、真相やいかに。…まあ、真相が分かったところで、書類が出てこない限り、書類復活作業はやらなきゃなのですけれどもね…。うん、考えるだけでうんざりしそうな感じです。完全に数が合うまで、どれくらいかかることやら。1つのファイルを数えるだけでOK、という単純なものではないのが、怖いです。菜の花、書類の成り立ちとかちゃんと理解しきれていなくて、何かを落としそうだなあ、と。まあ、頑張りましょう。
あ、あとは今日のところはひたすら、所蔵の付替をしていました。利用者さんが検索したとき、ちゃんと出てきて欲しいので、頑張りました。やっぱり所蔵検索ではなるべく、情報量が多い方がよいのです。
いや、心から思います。朝一番で、不審物への注意喚起メールが「至急」できていたのです。はっきりとは書かれていませんでしたが、複数の不審物を学内に仕掛けた、というFAXが届いたとか、それってえっと、「ばくはよこく」ということかしら、どきどきどき…と。でも、特に何もなかったのです。平穏というのは、良いことです。
おしごと的には、平穏無事とはいかなかったのですけれども…。最大の「事件」は、「書類行方不明発覚事件」ですね。いや…、ホントはみんな、忘却の彼方だっただけで、知らなかったのは菜の花だけ、というオチだったのですが。
事件は、かかりちょうからの1本の内線から幕開けました。年に1度の図書館内での監査というのでしょうか、書類がちゃんと揃っていて、ちゃんと運営されている?というのを、中央から各部局へ検査にくる「図書検査」なるものが実施されるのですが、今年もそんな季節です。
以前の菜の花は、検査に行く側でしたが、現在は受ける側。でも基本はかかりちょうなど、その図書室をとりまとめる人が受け側の担当なので、かかりいんの菜の花には特に何もすることもなかったのです。が、今年は常勤のかかりいんが菜の花1人のうちの図書室のこと、当然「その図書室をとりまとめる人」も菜の花ということで…ええ、初・受け側担当者!なのです。まあ、実際は上司たるおとなりの図書室のかかりちょう(うちは半独立・半分室の零細図書室ですから)も立ち会ってくれますが。そのかかりちょうから、去年のうちの図書室の調書で指摘事項があるけどどうなってる?と質問が来たわけです。は?指摘事項?そんな引継ぎは受けてません。何ですって?この年・この月にこういう区分の本を何冊受け入れましたよ、という集計の書いてある書類が一部、欠けている?
書類を漁ってもそんな話はとんと出てこないですし、去年もいらっしゃった非常勤のSさんに聞いても「いえ、そんなことはありません、その書類ならあります」と仰います。で、前任者に内線をかけてみたところ「いや…その書類ならあるはず…」という返答。何かの間違いでは?と去年、その検査に立ち会った前任者さんとかかりちょうが内線でお話しすることになったのですが…、、、結論からいえば、確かにその書類は一部、欠けていました。昭和47年の後半から、昭和59年くらいまで。メインの「備品」扱いの図書に関する集計ではなく、「消耗品」としての図書の集計書類でした。
結局、周りを巻き込みつつ、最終的には「今日、この本とこの本を受入しました」という1冊ずつが記録されている書類を10年分、引っ張り出してきて1葉ずつ拾っていって書類を復活させる、ということに。何か恐竜の全身骨格でも組み立てるような気分ですねー。誰か、ザオラル!とか唱えてくれないですかね。え?遺体が残っていないと復活できない?うん、痕跡もないですからね。これで作業して見事復活させた後に、ひょっこりまとめてファイルされているのが出てきたら菜の花、何かの首を絞めずにはいられないことでしょう。でもファイルに首はないですから、一体どこの首を絞めに行ったらよいのやら。
それにしてもこの書類、凄く不思議なのです。その年代分をどこかに綴じてしまっていたり、別の場所に持っていっているのなら分からなくはないのですが、昭和47年は明らかに、途中でデータが途切れているのです。それまで緻密に書き込まれていた文字が、和書の綴りでも洋書の綴りでもほぼ同時期、昭和47年夏に、途切れていました。…い、一体何があったの、昭和47年夏…!!Σ( ̄ロ ̄lll) ちょっとホラーっぽいです。それで一応念のため、うちの図書室の所属している機関の年表を調べてみたら、うちの図書室は昭和48年に改組していました。このとき、合併っぽいこともしているから、移転が何かして一旦、記録が止まった可能性はありますね…。うーん、真相やいかに。…まあ、真相が分かったところで、書類が出てこない限り、書類復活作業はやらなきゃなのですけれどもね…。うん、考えるだけでうんざりしそうな感じです。完全に数が合うまで、どれくらいかかることやら。1つのファイルを数えるだけでOK、という単純なものではないのが、怖いです。菜の花、書類の成り立ちとかちゃんと理解しきれていなくて、何かを落としそうだなあ、と。まあ、頑張りましょう。
あ、あとは今日のところはひたすら、所蔵の付替をしていました。利用者さんが検索したとき、ちゃんと出てきて欲しいので、頑張りました。やっぱり所蔵検索ではなるべく、情報量が多い方がよいのです。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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