菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
さよならカードボックス
287日目(通算1662日目)。今日、突然捨てようと思って、実際に今日捨てた。
今朝、学内の某部署で不用品になった机の「リサイクル通知」がメールで回ってきました。どこかの部署で不要になったものでも、学内には欲しい人がいるかもしれない、ということで、物品廃棄の際には必ず、照会をかけます。ちゃんと写真がついていました。開いた瞬間、
「ほう、良い机!うちにも欲しいな、利用者さん用に」
と、ぴんときてしまいました。横幅が110cmもあって、若干大きめなのですが。うーん、大きい。どこに置きましょう?どう考えても場所はありません。
で、雑誌室に行って、しばし眺めて考えていました。入って左手には、立派なソファーの応接セットがあります。要らないんですよね。いや、雑誌を読むのに座る人はいますが、ちょっと大きすぎて邪魔なんですよね。前々から捨てたい、捨てたいとは言っていたのですが、ここはひとつ、思い切って捨ててしまいましょうか?…ああ、でもやっぱり勿体無い…。
振り返れば、入口のすぐ隣、廊下の壁際。雑誌室と廊下の壁はガラス張りなのですが、ここに3人掛けのソファーを移動してみましょうか。結構、悪くないかも。今は雑誌架からすぐのところに、座れるスペースがないからちょうどよさそうです。何て名案!と自画自賛。自分の突然の思いつきに感動して、すぐ実行することに。ただし、そのためにはどうしてもクリアしなくてはならない壁が。それが、廊下の壁際には目録カードボックスがあるということでした。
というわけで、
「うむ、邪魔だな。捨てよう。」
と相成りました。でも、カードの中にしかデータが存在していない本がないことはないので、さすがに全部は捨てられないのです。でも書名カードだけにしたら半分になる!今は上下2段積みだけれど、半分になったら、下半分だけになって背が半分になるから、マイクロ室の窓の下に並べて置ける!…たぶん。
計測。…おっけーです!ぴったりサイズです!…と、実際に入ることを確かめてから、「じゃあ上半分、捨てよう」という結論に達しました。
で、思い立ったが吉日。各所に連絡して「捨てるよ?捨てちゃうよ?」と確認し。猛然と作業開始。
まずは、残す分の引き出しを全部並べ替えてきちんと下段に収め、残りの引き出しの中に入っているカードを全部袋詰め。カードボックス同士を繋いでいる金具をドライバーで外したのですが、壁との固定のものは固すぎて歯が立たなかったため、午後にかかりちょうをわざわざお隣の図書室から呼び出して、パワーで外して頂きました。こういうときの男手は貴重。うちの図書室は全員、女性ですからね。で、2段積みにされたカードボックスが、目論見とは違うことに気づきました。何と、下段には天板がない!…仕方がないので急遽、予定変更。天板のある上段を残すことに。こうして、せっせと引き出しを引き抜き、また突っ込み、ばらしたカードボックスを運び出し、残す分をマイクロ室に運び入れ…。図書室のメンバー全員で午後いっぱいかけて、働きました。
はい、「机要りますか?」メールがきてから、僅か8時間後には、もううちの雑誌室から目録カードボックス(6個)は、駆逐されておりました。早いですね!すぐですね!まあ、量も少ないですからね。
…お蔭で今日は、これ以外何にもしていない気がします。でも明日に回したら、もう面倒になってやらなかったと思うので。というかたぶん菜の花、忘れているのです。にわとりよりは、若干上等な記憶力を持っているものの、一晩寝たら忘れるレベルですから、仕方ないのです。
袋詰めされた目録カードはまだ廃棄できていないのですが、とりあえずカードボックス自体は完全に移動・廃棄したので、廊下からガラス越しにやたらと見通しが良くなりました。それにマイクロ室の奥に放り込んだ残った書名カードのボックスは、まるであつらえたみたいにぴったりサイズでした。幅もぴったり。高さもちょうど窓の下端に収まって、ちょっとモノを置くのによいスペースに…。1週間もしたら、上に色々積まれているかも…?明日になったら「異動してきたときからこうだったよね」と思っている気がするレベルです。
しかし、何ともスピード勝負でした。菜の花、図書館にきてから今が3つめの図書室ですが、最初のところでも、前のところでも、カードボックスを捨てているのですよね。もはやカードボックス廃棄魔と言ってもいいかもしれない勢いです(←そんなことはない)。ですが、これまでの2つのところでは、量が多かったこともあって、基本的にはそんなに働いていません。業者さん任せに近い廃棄でした。だから、事前に色々やることがあって、「捨てますよー」が決まってからが長かったのですが、今回は全部、自分達でやってしまったので、素晴らしく早く片付きました。思いついて当日中に捨てられるとは、流石に思いませんでしたが。これが小規模図書室の底力というやつでしょうか…!
まあしかし、菜の花の突然の思いつきに振り回される、うちの図書室の面々は、大変ですよね!…と、元凶が言ってみたり…( ̄ー ̄)。作業後は、菜の花が作っておいた冷蔵庫の麦茶で労をねぎらっておきました。ええ。明日は更に、カードの廃棄作業と、あと机を入れるために潰してしまう本棚の中身の移動があるのですが、今日のところはホント、お疲れ様でございましたーと。いや、もう、筋肉痛になりそうです。
今朝、学内の某部署で不用品になった机の「リサイクル通知」がメールで回ってきました。どこかの部署で不要になったものでも、学内には欲しい人がいるかもしれない、ということで、物品廃棄の際には必ず、照会をかけます。ちゃんと写真がついていました。開いた瞬間、
「ほう、良い机!うちにも欲しいな、利用者さん用に」
と、ぴんときてしまいました。横幅が110cmもあって、若干大きめなのですが。うーん、大きい。どこに置きましょう?どう考えても場所はありません。
で、雑誌室に行って、しばし眺めて考えていました。入って左手には、立派なソファーの応接セットがあります。要らないんですよね。いや、雑誌を読むのに座る人はいますが、ちょっと大きすぎて邪魔なんですよね。前々から捨てたい、捨てたいとは言っていたのですが、ここはひとつ、思い切って捨ててしまいましょうか?…ああ、でもやっぱり勿体無い…。
振り返れば、入口のすぐ隣、廊下の壁際。雑誌室と廊下の壁はガラス張りなのですが、ここに3人掛けのソファーを移動してみましょうか。結構、悪くないかも。今は雑誌架からすぐのところに、座れるスペースがないからちょうどよさそうです。何て名案!と自画自賛。自分の突然の思いつきに感動して、すぐ実行することに。ただし、そのためにはどうしてもクリアしなくてはならない壁が。それが、廊下の壁際には目録カードボックスがあるということでした。
というわけで、
「うむ、邪魔だな。捨てよう。」
と相成りました。でも、カードの中にしかデータが存在していない本がないことはないので、さすがに全部は捨てられないのです。でも書名カードだけにしたら半分になる!今は上下2段積みだけれど、半分になったら、下半分だけになって背が半分になるから、マイクロ室の窓の下に並べて置ける!…たぶん。
計測。…おっけーです!ぴったりサイズです!…と、実際に入ることを確かめてから、「じゃあ上半分、捨てよう」という結論に達しました。
で、思い立ったが吉日。各所に連絡して「捨てるよ?捨てちゃうよ?」と確認し。猛然と作業開始。
まずは、残す分の引き出しを全部並べ替えてきちんと下段に収め、残りの引き出しの中に入っているカードを全部袋詰め。カードボックス同士を繋いでいる金具をドライバーで外したのですが、壁との固定のものは固すぎて歯が立たなかったため、午後にかかりちょうをわざわざお隣の図書室から呼び出して、パワーで外して頂きました。こういうときの男手は貴重。うちの図書室は全員、女性ですからね。で、2段積みにされたカードボックスが、目論見とは違うことに気づきました。何と、下段には天板がない!…仕方がないので急遽、予定変更。天板のある上段を残すことに。こうして、せっせと引き出しを引き抜き、また突っ込み、ばらしたカードボックスを運び出し、残す分をマイクロ室に運び入れ…。図書室のメンバー全員で午後いっぱいかけて、働きました。
はい、「机要りますか?」メールがきてから、僅か8時間後には、もううちの雑誌室から目録カードボックス(6個)は、駆逐されておりました。早いですね!すぐですね!まあ、量も少ないですからね。
…お蔭で今日は、これ以外何にもしていない気がします。でも明日に回したら、もう面倒になってやらなかったと思うので。というかたぶん菜の花、忘れているのです。にわとりよりは、若干上等な記憶力を持っているものの、一晩寝たら忘れるレベルですから、仕方ないのです。
袋詰めされた目録カードはまだ廃棄できていないのですが、とりあえずカードボックス自体は完全に移動・廃棄したので、廊下からガラス越しにやたらと見通しが良くなりました。それにマイクロ室の奥に放り込んだ残った書名カードのボックスは、まるであつらえたみたいにぴったりサイズでした。幅もぴったり。高さもちょうど窓の下端に収まって、ちょっとモノを置くのによいスペースに…。1週間もしたら、上に色々積まれているかも…?明日になったら「異動してきたときからこうだったよね」と思っている気がするレベルです。
しかし、何ともスピード勝負でした。菜の花、図書館にきてから今が3つめの図書室ですが、最初のところでも、前のところでも、カードボックスを捨てているのですよね。もはやカードボックス廃棄魔と言ってもいいかもしれない勢いです(←そんなことはない)。ですが、これまでの2つのところでは、量が多かったこともあって、基本的にはそんなに働いていません。業者さん任せに近い廃棄でした。だから、事前に色々やることがあって、「捨てますよー」が決まってからが長かったのですが、今回は全部、自分達でやってしまったので、素晴らしく早く片付きました。思いついて当日中に捨てられるとは、流石に思いませんでしたが。これが小規模図書室の底力というやつでしょうか…!
まあしかし、菜の花の突然の思いつきに振り回される、うちの図書室の面々は、大変ですよね!…と、元凶が言ってみたり…( ̄ー ̄)。作業後は、菜の花が作っておいた冷蔵庫の麦茶で労をねぎらっておきました。ええ。明日は更に、カードの廃棄作業と、あと机を入れるために潰してしまう本棚の中身の移動があるのですが、今日のところはホント、お疲れ様でございましたーと。いや、もう、筋肉痛になりそうです。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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この記事へのコメント
目録カードボックス
こういうのって、一気にやってしまうに限りますね。
目録カードボックスって、古い図書館には必ずある、年季の入った木製の引き出しのアレでしょうか???
うちの図書館ではすでに廃棄されているようで、見かけないのですが、アレを上手に活用した展示のディスプレイを見かけたことがあり、いいないいな~と思っていました。
過去の遺物になりつつありますが、やっぱりあの味のある感じが好きです(#^.^#)
Re:目録カードボックス
頑張りました、ありがとうございます。
カードボックスは古い図書館でなくても、よほど新しい図書館でなければ使っていたことがあるのではないかと思います。90年代くらいまではごく普通に。そしてあれを早くから見かけない図書館は、目録がデジタル化されて以降に出来た(つまり最初から電算化されていた)とても新しい図書館か、目録カードを早急に「遡及入力」できた、素早い対応の図書館だと思います。
とりあえず、フルであれを持ち続けると、場所を恐ろしく取ってしまうし、すでに「オンライン所蔵検索」が可能な図書館なのに今でもカード目録を維持しているところは少ないでしょうから(つまりネットワーク上の目録データと、カード目録の両方を作成しているのだから、大変手間がかかるので)、あってもカードの新たな差込みがない=新しい本は探せない、ということになり、どこの図書館でも廃棄の方向に進んでいるとは思います。
菜の花が前の前にいたところでは、元々は見渡す限りカードボックスが並んでいるエリアがあって、それを廃棄・移動して利用者スペースを作って風が通り抜けるようになり、エリア全体も明るく、しかも自由に動かせる席も増えて、とても開放的&快適になりました。前にいたところでもほぼ同様。どちらも好評でした。
カードボックスはひとつふたつなら、歴史を感じて素敵ですけれども、今となっては実用性がないので、どうしても廃棄の方向に進みますよね。
ちなみにうちのカードボックスは…、表はどっしりとした木製で非常に味のあるものでしたが(みんなが「捨てるのは勿体無いなあ、こんなにしっかりした木製で、昔の職人さんが手をかけて作ったものなのに」と言っていた)、どかしてみたら裏や下、奥の方がカビとほこりと虫の死骸などで結構怖いことに…(お蔭さまで、「さあ、早く捨てましょう!」という感じに)。壁際に寄せていて、後ろ側に空気の通り道がなかったのが敗因のようです。あれはとてつもなく重たいので動かすことができませんから、どかして掃除とか、裏側をきちんとお手入れすることもありませんでしたからね…。今でも置いている図書館さん、下とか裏とかお気を付けを…!(って、お手入れがなっていないのはうちだけですかね…(- -;))