菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
DT(識別タイトル)
102日目(通算1477日目)。初めて見た!
菜の花が目録を取り始めて、はや3年くらい。まだまだ初級者な雰囲気の抜け切らないカタロガーですが、今日はまた「初お目見え」に出会いました。それが標題の「DT(識別タイトル)」です。
どこで出てきたかと申しますと、菜の花が雑誌書誌に所蔵登録をしようとしたら、そこにありました。「VT:DT…」という形で登場です。最初、固まりました。え?なにこれ?初めて見たよ?何のこと?
念のため、VTから説明しておきますと、「TRフィールドに記録するタイトル以外の「その他のタイトル」」と、コーディングマニュアルには書かれています。(→コーディングマニュアル>6.2.6 VT(http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN2/CM/6_2_6.html)のD1(フィールド内容)参照)
TRフィールドは本タイトルとタイトル関連情報(副題ですね。ちなみに副題は幾つあってもOK)とそれらのヨミ、それに責任表示(著者とか編者とかのこと)を入れるところです。VTフィールドは「目録対象資料の「その他のタイトル」による検索などを可能にするために設けられたフィールドである」とありますので、つまりは
「本題でも副題でもないけど、タイトルっぽいやつで、出来れば検索されてほしいタイトル」
なのです。
菜の花が普段よく使うVTといえば…、もちろん、規定の情報源の第一である標題紙(和雑誌の場合は表紙)にはないものの、表紙や奥付、背表紙だけにあるようなタイトルがあれば、えいや!とそれぞれ、VT:CV、VT:CL、VT:STとして入れます。基本です。翻訳ものなら、原タイトルとVT:ORに入れます。
他にはTRに入れたヨミ、またはヨミの分かち書きが、もしかすると人によって相違が出る可能性のあるものの場合とか。例えば「日本」とタイトルのどこかにあったら「ニホン」としてTRで読んだら、「ニッポン」でVTに入れるとか。他にも「第二編」とあったら「目録情報の基準」としては「ダイ2ヘン」が正しいのでTRにそう入れますが、余裕があればVTに「ダイニヘン」と入れますかねー。
それから日本語の本で、日本語のタイトルがありつつ、標題紙に小さーく英語タイトルが載っていたら、菜の花はVT:TT(標題紙タイトル)に入れちゃいます。(人によっては、並列タイトルとしてTRフィールドに入れるかと思いますが、菜の花は所蔵検索したときに見にくくなるから並列タイトルは好きではないのです…いや、本文も多言語表記ならもちろん、並列タイトルにしますけどね。)
…まあ、そんな感じに使うVTフィールドですが、VT:DTは初めてなのです。DTが何だか分からなかったので、急いでPCの横に立てかけてある下敷きを取り出しました。この下敷き、ちょーすぐれものでして、目録を取るときによく使うコードや、和洋別の書誌レコードの例が両面に印刷されているのです。NIIの目録講習会で頂きました。で、見つけたのが「DT(識別タイトル)」の記述だったというわけ。
じゃあ、識別タイトルって何よ?と思ったら、ばっちりコーディングマニュアルに書いてありました。ええと、そのままコピペさせて頂いて宜しいですかね(どきどき)。
(コーディングマニュアル 付録1.4 タイトルの種類コード表(http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN2/CM/furoku1_4.html)より)
…というわけで、正体は「雑誌の個々の巻号の個別タイトル」でした。結構、個別タイトルありの雑誌の場合は、雑誌書誌で一括所蔵だけつけて、所蔵は親子書誌にした図書書誌を作ってそちらにつけることが多いのですが(うちのローカル・ルールではそうなっている)、まさか雑誌書誌でも個別タイトルを入れ込むことが出来るなんて知りませんでした。NOTE注記にしている例ならちょくちょく見かけるのですけれども。でもVTフィールドもNOTEフィールドも16回しか繰り返せませんから、巻号が沢山あるとアウトですけれどもね。実際、今日菜の花が見た雑誌書誌でも、途中で諦めてました。以下も個別タイトルあり、という一言で。となると、この使いどころはなかなか難しそう…。
菜の花が目録を取り始めて、はや3年くらい。まだまだ初級者な雰囲気の抜け切らないカタロガーですが、今日はまた「初お目見え」に出会いました。それが標題の「DT(識別タイトル)」です。
どこで出てきたかと申しますと、菜の花が雑誌書誌に所蔵登録をしようとしたら、そこにありました。「VT:DT…」という形で登場です。最初、固まりました。え?なにこれ?初めて見たよ?何のこと?
念のため、VTから説明しておきますと、「TRフィールドに記録するタイトル以外の「その他のタイトル」」と、コーディングマニュアルには書かれています。(→コーディングマニュアル>6.2.6 VT(http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN2/CM/6_2_6.html)のD1(フィールド内容)参照)
TRフィールドは本タイトルとタイトル関連情報(副題ですね。ちなみに副題は幾つあってもOK)とそれらのヨミ、それに責任表示(著者とか編者とかのこと)を入れるところです。VTフィールドは「目録対象資料の「その他のタイトル」による検索などを可能にするために設けられたフィールドである」とありますので、つまりは
「本題でも副題でもないけど、タイトルっぽいやつで、出来れば検索されてほしいタイトル」
なのです。
菜の花が普段よく使うVTといえば…、もちろん、規定の情報源の第一である標題紙(和雑誌の場合は表紙)にはないものの、表紙や奥付、背表紙だけにあるようなタイトルがあれば、えいや!とそれぞれ、VT:CV、VT:CL、VT:STとして入れます。基本です。翻訳ものなら、原タイトルとVT:ORに入れます。
他にはTRに入れたヨミ、またはヨミの分かち書きが、もしかすると人によって相違が出る可能性のあるものの場合とか。例えば「日本」とタイトルのどこかにあったら「ニホン」としてTRで読んだら、「ニッポン」でVTに入れるとか。他にも「第二編」とあったら「目録情報の基準」としては「ダイ2ヘン」が正しいのでTRにそう入れますが、余裕があればVTに「ダイニヘン」と入れますかねー。
それから日本語の本で、日本語のタイトルがありつつ、標題紙に小さーく英語タイトルが載っていたら、菜の花はVT:TT(標題紙タイトル)に入れちゃいます。(人によっては、並列タイトルとしてTRフィールドに入れるかと思いますが、菜の花は所蔵検索したときに見にくくなるから並列タイトルは好きではないのです…いや、本文も多言語表記ならもちろん、並列タイトルにしますけどね。)
…まあ、そんな感じに使うVTフィールドですが、VT:DTは初めてなのです。DTが何だか分からなかったので、急いでPCの横に立てかけてある下敷きを取り出しました。この下敷き、ちょーすぐれものでして、目録を取るときによく使うコードや、和洋別の書誌レコードの例が両面に印刷されているのです。NIIの目録講習会で頂きました。で、見つけたのが「DT(識別タイトル)」の記述だったというわけ。
じゃあ、識別タイトルって何よ?と思ったら、ばっちりコーディングマニュアルに書いてありました。ええと、そのままコピペさせて頂いて宜しいですかね(どきどき)。
(7) DT(識別タイトル)
目録対象資料が書誌レコードの作成単位とはならない場合の、当該資料中に表示され、かつ当該資料にのみ固有のタイトル。 例えば、雑誌書誌ファイルに登録される逐次刊行物の書誌レコードにおいては、個々の巻号に固有のタイトルは識別タイトルである。 識別タイトルについては、コード「DT」を使用する。
また、当該識別タイトルに対応する巻次年月次を、タイトルの直後にピリオド、スペースを区切り記号として記入する。
(コーディングマニュアル 付録1.4 タイトルの種類コード表(http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN2/CM/furoku1_4.html)より)
…というわけで、正体は「雑誌の個々の巻号の個別タイトル」でした。結構、個別タイトルありの雑誌の場合は、雑誌書誌で一括所蔵だけつけて、所蔵は親子書誌にした図書書誌を作ってそちらにつけることが多いのですが(うちのローカル・ルールではそうなっている)、まさか雑誌書誌でも個別タイトルを入れ込むことが出来るなんて知りませんでした。NOTE注記にしている例ならちょくちょく見かけるのですけれども。でもVTフィールドもNOTEフィールドも16回しか繰り返せませんから、巻号が沢山あるとアウトですけれどもね。実際、今日菜の花が見た雑誌書誌でも、途中で諦めてました。以下も個別タイトルあり、という一言で。となると、この使いどころはなかなか難しそう…。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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