菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
雑誌前金と墨塗り本
218日目(通算1593日目)。NACSIS-CAT/ILL、おやすみ。
先週末から、全国の沢山の大学図書館が参加しているNII(国立情報学研究所)の総合目録&相互利用システムであるNACSIS-CAT/ILLがメンテナンスで停止中です。明日の朝までの予定。というわけで、これを使う業務が出来ないので、菜の花のメイン業務である目録作業関係は封印の一日でした。
で、やったことといえば、書類のまとめ作業。それから外国雑誌の支払関係マニュアル確認。外国雑誌の支払い方法って、何だか色々不思議です。うちの和雑誌は、到着したら到着した月の締日にまとめてお支払い、という形なのですが(毎月後払い)、外国雑誌の場合は同じように到着した分をある程度の期間(年4回とか)にまとめて後払いする後金(あときん)と、先に「契約額」分の一部を払い込んで、年度末に未着分を加味して「精算」する前金(まえきん)の両方があります。(…何かあときん、って打ったら「ア、アトキンス?…物理化学?」と思ったのですが、無関係にも程がありました…。)和雑誌でも前金のものもあるのかしら…それはよく知りませんが、とりあえず、うちの図書室ではこの3種類のお支払い方法で、雑誌を購入させて頂いております。
直感的に分かりやすいのは後金で、受け取ったぞ、じゃあそのお値段をお支払するぞ、という単純明快なことになります。問題は前金の方。特に、外国は「年度契約」ではなく「年契約」なので、分かりづらい…。大学は予算が年度単位で動くので、年契約の雑誌だと、例えば今年度の場合は、4-12月は2012年契約額で払い、1-3月は2013年契約額で払うことになります。別々なわけですね…。お蔭さまで図解すれば分かる、と言われつつも、並んでいる数字自体は奇奇怪怪、という感じ。まあ、慣れの問題なのかもしれませんが…うん、よく分かりませんね。。。
とりあえず、そんな状況に踊らされつつ、今日も「何ですか、これは?」な本と遭遇。昭和12年の、台湾のとある統計だったのですが、ページとページがべったり貼りついている、というところが何箇所か。しかも、貼りついた中身が黒い…べったりと、全面黒塗り…。これはまさか、戦時中の「検閲」とかそんな感じ?と、そーっと剥がしかけて中身を確認したところ、特に不都合があって塗りつぶされた、というようにも見えませんでした。しかも、他のページと何の変わりもないような統計データですし…。何故、このページを?…同じようになっているページが、同じ本の中のあちこちにあったのですが、特にそこだけに不都合があって塗りつぶされた、という感じでもないのです。貼りついているのは、特に接着したわけではなく、どうやら墨の中の膠で貼りついたように見えました。で、肝心の墨は…まるで「墨をぬぐう紙がないや」と適当に筆の墨をぬぐうのに使ったみたいな…そんな感じで。もしかしたらちり紙代わりに使われたのでは疑惑。…いやはや、ひどいです。とりあえず、他にも国内に所蔵があるようなので、読めなくなってしまったページのコピー取り寄せをする予定。
先週末から、全国の沢山の大学図書館が参加しているNII(国立情報学研究所)の総合目録&相互利用システムであるNACSIS-CAT/ILLがメンテナンスで停止中です。明日の朝までの予定。というわけで、これを使う業務が出来ないので、菜の花のメイン業務である目録作業関係は封印の一日でした。
で、やったことといえば、書類のまとめ作業。それから外国雑誌の支払関係マニュアル確認。外国雑誌の支払い方法って、何だか色々不思議です。うちの和雑誌は、到着したら到着した月の締日にまとめてお支払い、という形なのですが(毎月後払い)、外国雑誌の場合は同じように到着した分をある程度の期間(年4回とか)にまとめて後払いする後金(あときん)と、先に「契約額」分の一部を払い込んで、年度末に未着分を加味して「精算」する前金(まえきん)の両方があります。(…何かあときん、って打ったら「ア、アトキンス?…物理化学?」と思ったのですが、無関係にも程がありました…。)和雑誌でも前金のものもあるのかしら…それはよく知りませんが、とりあえず、うちの図書室ではこの3種類のお支払い方法で、雑誌を購入させて頂いております。
直感的に分かりやすいのは後金で、受け取ったぞ、じゃあそのお値段をお支払するぞ、という単純明快なことになります。問題は前金の方。特に、外国は「年度契約」ではなく「年契約」なので、分かりづらい…。大学は予算が年度単位で動くので、年契約の雑誌だと、例えば今年度の場合は、4-12月は2012年契約額で払い、1-3月は2013年契約額で払うことになります。別々なわけですね…。お蔭さまで図解すれば分かる、と言われつつも、並んでいる数字自体は奇奇怪怪、という感じ。まあ、慣れの問題なのかもしれませんが…うん、よく分かりませんね。。。
とりあえず、そんな状況に踊らされつつ、今日も「何ですか、これは?」な本と遭遇。昭和12年の、台湾のとある統計だったのですが、ページとページがべったり貼りついている、というところが何箇所か。しかも、貼りついた中身が黒い…べったりと、全面黒塗り…。これはまさか、戦時中の「検閲」とかそんな感じ?と、そーっと剥がしかけて中身を確認したところ、特に不都合があって塗りつぶされた、というようにも見えませんでした。しかも、他のページと何の変わりもないような統計データですし…。何故、このページを?…同じようになっているページが、同じ本の中のあちこちにあったのですが、特にそこだけに不都合があって塗りつぶされた、という感じでもないのです。貼りついているのは、特に接着したわけではなく、どうやら墨の中の膠で貼りついたように見えました。で、肝心の墨は…まるで「墨をぬぐう紙がないや」と適当に筆の墨をぬぐうのに使ったみたいな…そんな感じで。もしかしたらちり紙代わりに使われたのでは疑惑。…いやはや、ひどいです。とりあえず、他にも国内に所蔵があるようなので、読めなくなってしまったページのコピー取り寄せをする予定。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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