菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
未登録資料の山の中から引っ張り出した本は
377日目(通算1752日目)。図書室の片隅から、世界へデビュー。
朝、空調の確認に業者さんが来てくれました。よかった、早い時間で。でも結局、基盤がお亡くなりになっていたので、交換ということに。部品は取り寄せになるため、本日は直らず。今週中には、と言われましたが…うん、、、天気が悪くなると結構、危険です、うちの事務室。まあ、普段から湯たんぽを抱えて働いている菜の花は、生きながらえると思われますが…。いや、むしろ寒さに弱すぎて淘汰されてしまうのか…?
それから午前中のうちに業者さんとのやりとりを2つほど。1つは、データベース関連。もう1つは、電子書籍関連。うわあ、電脳な図書館みたいです。いや、まあ、最近の大学図書館ではあまりにも普通のことではありますけれどもね。
その一方で、前時代からの遺産たる紙ベースの「未登録資料」の整理も進めていたのが本日。今日はまた、変な本を見つけました。何これ、というくらい、凄い本でした、内容が。会見録をそのまま起こした原稿だったようですが、「えー…と」「あー」という間投詞もそのまま収録され、演説を遮る「まつてまつて」などの「皆の声」も入り、挙句の果ては「(混乱)」「…?(内容不明)」なんて表記まで登場するなど、混乱する会見の様子のすべてを記録していました。そこまで忠実にしなくても…!Σ( ̄ロ ̄lll)
…いや、まあいいのです。内容は。でも書誌がなかなか厄介な感じになっておりまして。NACSISには存在しませんでしたが、公共図書館の書誌がまた謎で。散々困って、思った以上に書きすぎな書誌を作成してしまった気がします。
まあ、そこまでもいいのです。そのあと。書誌を作成前に当然、既存の書誌がないか色々検索してみるのですが、そのときにふと、収録されているうちの1つの報告書が、とある集成に収録されている事に気づきました。そしてその集成を、うちのK先生がこの前の5月に購入されていることも。ということは先生、この分野の資料が必要なのですね…ほう。この資料は、幾つかの資料を寄せ集めて作られた「討議資料」だったのですが、元になっている資料のうち半分はその集成に集められているものの、そこから外れているものもありました。もしかしたら研究に使えるものかも?…そう思ったので、書誌を作成した時点でK先生に、「資料の整理をしていたらこういう本が出てきたのですが、どうですか?」とご紹介メールをお送りしました。もしかしたらこちらでは把握していない資料として、お持ちかもしれませんし、それほど期待はしていなかったのですが、やたらと細かく書き込まれた書誌を見てK先生、「手元の資料集にも似たものはありますが、全く同じものは無いようです。かなり貴重なものではないかと思います。」とご返信下さいました。おおお!書架から引っ張り出してきて、書誌を作った甲斐がありました。
これまで、この本は書架には普通に並んでいたので、うちの図書室にやってきて、ブラウジングすれば見ることはできました。しかし、そうやってたまにブラウジングしているK先生ですらこの本の存在には気付いていませんでした。しかし今、作成した書誌へのリンクをお送りしただけで「お、これは」となって下さったわけです。現物は見ていないのに、です。つまりはこの本には、CiNii Booksで検索して書誌を見つけることができれば、日本全国どころか、世界の誰もに見つけて頂ける可能性が生まれたわけです。零細図書室であるうちの図書室にやってきて、書架を細かく見て回らない限り見つからなかったものが、世界デビューをしたと。Googleで検索しても出てこなかったものですが、CiNii Booksに反映されれば、検索にかかる可能性も出てきたわけです。(ちなみに公共図書館さんで書誌はあったものの、細かい内容注記まではなかったので、集められていた資料の総合タイトルのみが検索可能でした。)
もちろん、そのつもりでせっせと未登録資料を整理して登録しているわけですが…、こういう事例があると、何だか嬉しくなりますね!…と、ただそれだけなのですが。いやはや、これからも更にこつこつと頑張りましょう。
朝、空調の確認に業者さんが来てくれました。よかった、早い時間で。でも結局、基盤がお亡くなりになっていたので、交換ということに。部品は取り寄せになるため、本日は直らず。今週中には、と言われましたが…うん、、、天気が悪くなると結構、危険です、うちの事務室。まあ、普段から湯たんぽを抱えて働いている菜の花は、生きながらえると思われますが…。いや、むしろ寒さに弱すぎて淘汰されてしまうのか…?
それから午前中のうちに業者さんとのやりとりを2つほど。1つは、データベース関連。もう1つは、電子書籍関連。うわあ、電脳な図書館みたいです。いや、まあ、最近の大学図書館ではあまりにも普通のことではありますけれどもね。
その一方で、前時代からの遺産たる紙ベースの「未登録資料」の整理も進めていたのが本日。今日はまた、変な本を見つけました。何これ、というくらい、凄い本でした、内容が。会見録をそのまま起こした原稿だったようですが、「えー…と」「あー」という間投詞もそのまま収録され、演説を遮る「まつてまつて」などの「皆の声」も入り、挙句の果ては「(混乱)」「…?(内容不明)」なんて表記まで登場するなど、混乱する会見の様子のすべてを記録していました。そこまで忠実にしなくても…!Σ( ̄ロ ̄lll)
…いや、まあいいのです。内容は。でも書誌がなかなか厄介な感じになっておりまして。NACSISには存在しませんでしたが、公共図書館の書誌がまた謎で。散々困って、思った以上に書きすぎな書誌を作成してしまった気がします。
まあ、そこまでもいいのです。そのあと。書誌を作成前に当然、既存の書誌がないか色々検索してみるのですが、そのときにふと、収録されているうちの1つの報告書が、とある集成に収録されている事に気づきました。そしてその集成を、うちのK先生がこの前の5月に購入されていることも。ということは先生、この分野の資料が必要なのですね…ほう。この資料は、幾つかの資料を寄せ集めて作られた「討議資料」だったのですが、元になっている資料のうち半分はその集成に集められているものの、そこから外れているものもありました。もしかしたら研究に使えるものかも?…そう思ったので、書誌を作成した時点でK先生に、「資料の整理をしていたらこういう本が出てきたのですが、どうですか?」とご紹介メールをお送りしました。もしかしたらこちらでは把握していない資料として、お持ちかもしれませんし、それほど期待はしていなかったのですが、やたらと細かく書き込まれた書誌を見てK先生、「手元の資料集にも似たものはありますが、全く同じものは無いようです。かなり貴重なものではないかと思います。」とご返信下さいました。おおお!書架から引っ張り出してきて、書誌を作った甲斐がありました。
これまで、この本は書架には普通に並んでいたので、うちの図書室にやってきて、ブラウジングすれば見ることはできました。しかし、そうやってたまにブラウジングしているK先生ですらこの本の存在には気付いていませんでした。しかし今、作成した書誌へのリンクをお送りしただけで「お、これは」となって下さったわけです。現物は見ていないのに、です。つまりはこの本には、CiNii Booksで検索して書誌を見つけることができれば、日本全国どころか、世界の誰もに見つけて頂ける可能性が生まれたわけです。零細図書室であるうちの図書室にやってきて、書架を細かく見て回らない限り見つからなかったものが、世界デビューをしたと。Googleで検索しても出てこなかったものですが、CiNii Booksに反映されれば、検索にかかる可能性も出てきたわけです。(ちなみに公共図書館さんで書誌はあったものの、細かい内容注記まではなかったので、集められていた資料の総合タイトルのみが検索可能でした。)
もちろん、そのつもりでせっせと未登録資料を整理して登録しているわけですが…、こういう事例があると、何だか嬉しくなりますね!…と、ただそれだけなのですが。いやはや、これからも更にこつこつと頑張りましょう。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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