菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
戦前
414日目(通算1789日目)。引き続きの低空飛行。
昨日に引き続いての体調不良です。どうにも集中力が…。今日は、請求記号の変更と未登録資料の整理くらいしかできず。
そういえば今日扱っていた資料に、しきりに
「戦前」
と書かれていました。戦前の状況報告書的なものが沢山出てきたのです。でも出版年は昭和17年。うーん、昭和17年当時の「戦前」というのは、一体何の戦争の前なのでしょうか。当時にもやっぱり、こういう言い方があったんだなあ、というのをつくづく感じました。
古めの資料を整理していると、「大震災」「震災からの復興」という本もいっぱい出てきます。昭和元年頃の…。こちらは分かりやすいですね。大正12年9月の、関東大震災です。当時「震災」といえばそれですべて通じたのでしょうね。今は「震災」「復興」というと、東日本大震災しかぱっと思い浮かびませんが、例えば1990年くらいだったらまだ「震災」といえば関東大震災だったのではないかと想像します。阪神・淡路大震災と東日本大震災を経た今、「震災」と言われて真っ先に関東大震災を思い起こす人は少なくなったとは思いますが、それでもまだ「震災=関東大震災」として育ってきた人は沢山いると思いますので、完全に市民権を失ったとは思えません。
それに比べると、「戦後」は、「第二次世界大戦後」で育っている人の方が多数派となっていそうなので、それしか思い浮かばない、という感じがします。あ、違いますね、「戦前」…ああ、そうか、太平洋戦争が始まったのは1941年だから、その戦争が「始まる前」という意味で使われているのかもしれませんね。そんな気がしてきました。昭和17年は戦中だから、戦前というのは「この状況に至る前」という意味であると捉える方が自然でしたね。
…と自己解決して菜の花は去ります。いやはや、体調が悪いと考えることも謎です。
昨日に引き続いての体調不良です。どうにも集中力が…。今日は、請求記号の変更と未登録資料の整理くらいしかできず。
そういえば今日扱っていた資料に、しきりに
「戦前」
と書かれていました。戦前の状況報告書的なものが沢山出てきたのです。でも出版年は昭和17年。うーん、昭和17年当時の「戦前」というのは、一体何の戦争の前なのでしょうか。当時にもやっぱり、こういう言い方があったんだなあ、というのをつくづく感じました。
古めの資料を整理していると、「大震災」「震災からの復興」という本もいっぱい出てきます。昭和元年頃の…。こちらは分かりやすいですね。大正12年9月の、関東大震災です。当時「震災」といえばそれですべて通じたのでしょうね。今は「震災」「復興」というと、東日本大震災しかぱっと思い浮かびませんが、例えば1990年くらいだったらまだ「震災」といえば関東大震災だったのではないかと想像します。阪神・淡路大震災と東日本大震災を経た今、「震災」と言われて真っ先に関東大震災を思い起こす人は少なくなったとは思いますが、それでもまだ「震災=関東大震災」として育ってきた人は沢山いると思いますので、完全に市民権を失ったとは思えません。
それに比べると、「戦後」は、「第二次世界大戦後」で育っている人の方が多数派となっていそうなので、それしか思い浮かばない、という感じがします。あ、違いますね、「戦前」…ああ、そうか、太平洋戦争が始まったのは1941年だから、その戦争が「始まる前」という意味で使われているのかもしれませんね。そんな気がしてきました。昭和17年は戦中だから、戦前というのは「この状況に至る前」という意味であると捉える方が自然でしたね。
…と自己解決して菜の花は去ります。いやはや、体調が悪いと考えることも謎です。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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この記事へのコメント
無題
同じ言葉でもその時代その時代で指すものが違う……本当にそうですよね。
実は私、東日本大震災の揺れのさなか、テーブルの下で震えながら頭の中に浮かんだ単語は「関東大震災」でした。
実際に震度6を経験したこともあるのですが、直感的に出てきた単語がそれ……。
経験したわけでもない「関東大震災」という単語が浮かんだことが自分でもとても不思議でした。
もうすぐ震災から3年、まだまだ終わっていませんよね。
家庭でも職場でも防災への意識を新たにしなくては!
Re:無題
「関東大震災」は経験していない我々にも、すっかり刷り込まれてますよね(>_<)。新しい震災を幾つ経験しても、上書きまではされずに、今のところは追加されていく(ものの、やはり最初に思い浮かぶのは最新のもの)という感じでしょうか。…と思いきや、震度6経験者でも、先に出てくるのは「関東大震災」なのですね。凄いインパクト。
その関東大震災のあと、復興のために「帝都復興院」→「復興局」→「復興事務局」と改組されつつ復興のために動いていた政府機関がありましたが、最後の「復興事務局」が廃止されたのは震災発生から9年後の昭和7年(1932年)。それに比べれば東日本大震災はようやく3年。まだまだこれから、ですね。
そしてあちこちでまた不穏な大地の動きが…(>_<)。日本は地震大国。どこに住んでいても、震災や津波、噴火も他人事ではありません。震災の教訓をしっかり取り込み、防災意識を高く保っていきたいものです。