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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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営業さん

501日目(通算1876日目)。まさかの弱気。

最近、書架に配架済みの未登録資料整理にばかりかまけていて、一連の資料群の整理がストップしていたのを反省し、久々にそちらを再開できて、ちょっと嬉しい日でした。


午前中、出入りの書店さんの営業さんが登場。最近、一番よく出入りしている2社さんが、両方とも担当者さんが替わりました。今まで男性だった書店さんは女性の営業さんに、女性だった書店さんは男性の営業さんに。男女逆転で思わず取り違えそうです。

それにしても本日いらした営業さん…驚きました。通常、書店の営業さんは訪問されると、納品があればまずはそれを、そのあとに、

「今回は何かございますか?」

と用事伺いをされてから、宣伝などがスタートします。宣伝がなければ

「今回は特に何もありません」

とこちらが言った時点で、さくさくとお帰りになられるわけですが。今日の営業さんは違いました。やってきて、まずすすーっと席のところまでいらして、非常に言い出しにくそうに「ひとりごとみたいなものなのですが」と切り出しました。え?( ̄-  ̄ )

数十万円で販売している某資料の売り込みに行ったら、先生方に

「でもこれって20年とか30年たつと、無料公開されるんだよねえ?それをこの値段で売るの?」

というようなことを言われて、自信を失い、すごすごと帰ってきたようです。いやいやいや!営業さんがそれでどうするの!?自分の売っている商品に絶対の自信を持ってオススメするのが営業さんのおしごとじゃないんですかっ!?

まあ、図書館的にはこの資料をそのお値段で購入するのはとても微妙なのですが(いずれ無料公開され、しかも将来的に入手できるのが分かっている…国がなくならない限り)、研究者ならそんな何十年も待てないよ!ということだって当然あることでしょう。今欲しい、その時間に対して、その金額を払う価値があると考えるか否か、それが購入を決める決め手だと思うのですよね。あれです、新幹線と在来線、到着するところは同じ、でも所要時間が違う…新幹線はその「時間」をお金で買っているのだ、という。その値段で販売することを後ろめたいなんて思うなら、購入までの時間の価値と金額が見合っていないのです。まあ価格設定した人は「見合っている」と思って設定していると思いますが。そういうことをあまり考えずに、漫然と売り込みをしている営業さんは、さすがにまずくないですか!?自信を失っている場合ではないですよ!というか、その姿勢に対してなら、自信を失ってみるべきかもしれませんが。いやはや、世の中には弱気な営業さんもいたものです。

…ちなみにこの営業さん、結局最後まで

「今回は何かございますか?」

の御用聞きをされずに帰ろうとされました…ちょ…!Σ( ̄ロ ̄lll) やっぱりそこは、自信を失っておく方がいいかもしれませんよ…(- -;)。まだ初心者さんなのでしょうか。何とか頑張ってほしいものですね。






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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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