菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
セルフ書誌調整とか
242日目(通算1617日目)。今日は目録の日。
講習会をお願いしている業者Pさんが来訪されて、その対応をしていましたが、それ以外は寄贈資料受入準備&新着図書目録をしていました。なお、「寄贈資料の受入準備」はイコール目録作業なわけですが。送られてきた本を「じゃあ、うちで受け入れます」というのを決定して(もしも分野が違ったり、うちの図書室ですでに受入している重複本だったりしたときは、別のところに転送の打診をするなどの対応をとる)、入れると決めたものには請求記号を振って(分類をする)、書誌の準備をします。NACSISに書誌があるものならそのまま使いますし、ないようならこの時点で書誌作成をします。ちなみに、受入作業自体は、非常勤の図書受入担当者にお願いしています。
この「受入作業」が終わって、支払処理が済み、装備まで済ませたものが菜の花の元に戻ってくると「新着図書目録」の作業になります。この工程では、実際に所蔵の登録をしていくことになります。また、購入本の場合は、到着時に受入するかどうかの判断は不要なので(受入するために購入していますからね)、図書受入担当者の手元に直接いくことが多く、そのときにNACSISで書誌が見つからないと、タイトルと責任表示だけ入れた「仮書誌」で支払処理されることがあります。その場合は、この「新着図書目録」の工程で書誌作成を行なって、仮書誌を削除して所蔵を付け直す作業をします。
今日は、先週支払処理が終わった分が回ってきました。先週の処理分はうちの図書室の1週間分にしては相当多い、3桁到達かも。小規模図書室ですので、1週間でこれだけ処理されるのは珍しいです。
というわけで、目録中心の1日でした。日本語図書のほか、韓国で出版された英語本、中国書など。
所蔵登録しているとき、受入準備時に菜の花が書誌作成した本が出てきたので、「これ、どこか他の大学も入れたかなー?」と他大学所蔵を何気なく見てみたら、すでに37館が所蔵登録していたので「おおお、使われてる!」と、ひっそりと微笑んでいた、ちょっと初心者みたいな菜の花でした。いや、でも嬉しいですよね?自分の作った書誌が活用されていると。
逆に、まったく活用されていないことも…。今回、入れようとした本が、既存の書誌にVOL追加して、若干の修正を加えるのが望ましそうだったので、作成館問い合わせをしなくちゃいけないかなー、と思い、確認したところ、作成館がうちでした。いや、正確に言うと、お隣の図書室なのですが(うちとお隣は同じIDなので)、作成日付を眺めていて「あー…」と。この書誌、菜の花が3年前に作ったやつですわー。お懐かしい。
じゃあ菜の花さん、これ、修正かけても良いですか?
はい、いいですよー。
…と、脳内書誌調整を行なって、修正をかけようとして、あー、そうだ、他に所蔵館があったら連絡しないといけないかしら、とチェックすることに。
所蔵館参照、えい。
…あー…うち(というか隣の図書室)しか所蔵つけてないわ…。3年かけて0館…。誰にも使ってもらえなかったのですか…ちょっと淋しい。かも。まあ、国内唯一所蔵館、ということで、ちょっとレアな気持ちにもなりますけれどもね。所蔵館としてはちょっと嬉しい、カタロガーとしてはかなり淋しい…。
そういえば、不思議な書誌もありました。年刊の白書で、うちの図書室ではここ9年ほど、雑誌書誌で受入をしているものだったのですが、それぞれの年に個別タイトルがあり、他の図書館では図書書誌(親子書誌)で受入をしているという状況。この手のものは、個別タイトルでも検索できた方が所蔵検索でのHIT率が上がるので、図書書誌に所蔵をつけます。でも、親子構造の図書書誌だけだと、ぱっと見た瞬間にどの巻号を所蔵していて、どの巻号が欠号しているのか?というのが分かりにくいので、全体像把握を容易にするため、ローカルルールとして、個別タイトルを持つ逐次刊行物は、その書誌が存在する限りにおいて図雑両方に所蔵登録をする、ということになっています。
が、今日、所蔵登録しようとしたものは個別タイトルがあるのに雑誌書誌のみの所蔵登録。これは、修正せねば。というわけで、過去のものも全部持ってきて、9冊まとめて所蔵修正をすることに。で、せっせと図書書誌に所蔵登録をしていて気付いたのですが、2008年版の図書書誌、作成館がうちだ!…何故。訊いてみても、過去にこの白書を図書書誌に所蔵登録したことはないとのこと。それなのに所蔵館がうち?どういうこと…。考えられるとしたら、うっかり図書書誌で登録しようと書誌を作ったけれど、後から「あ、しまった、これまでずっと雑誌書誌で受入れてきたんだった!」と気付いて、図書書誌を消して雑誌書誌に所蔵を移そうとしたら、すでに他の大学が図書書誌に所蔵をつけていたので、書誌を消すこともできず、自館の所蔵だけを動かすことになった…ということくらいでしょうか。うーん、うっかり者。でもこれ、もしかしたら犯人は3年前の菜の花かもしれませんけれども。いや、全然思い出せませんが…。3年前、今菜の花がいる図書室では目録作業を行なっていなかったはずなので。特に新規書誌作成は、菜の花が去年異動してくるまでは、中央に任せていたはずです。なお、去年からはお隣の図書室に任せる、という方針に変更されていたのですが(つまりは異動しなかったら、隣の図書室で菜の花が、今の図書室の目録担当も兼任していたはず)、目録を取れる人間が異動したなら、自分でやればいーじゃない、という感じで、全目録業務を図書室内で自前でやることになった、という流れでございました。何か、ここのポストの仕事、増えてませんか…?
まあ、そんな感じで目録な一日でございました。明日は、今日やりかかっている新着目録の続きと、あとは明日こそ全寄贈資料をやっつけてしまいたいところ。でも新着目録がかなりの分量ありますからね…頑張れるといいな、ということで。
講習会をお願いしている業者Pさんが来訪されて、その対応をしていましたが、それ以外は寄贈資料受入準備&新着図書目録をしていました。なお、「寄贈資料の受入準備」はイコール目録作業なわけですが。送られてきた本を「じゃあ、うちで受け入れます」というのを決定して(もしも分野が違ったり、うちの図書室ですでに受入している重複本だったりしたときは、別のところに転送の打診をするなどの対応をとる)、入れると決めたものには請求記号を振って(分類をする)、書誌の準備をします。NACSISに書誌があるものならそのまま使いますし、ないようならこの時点で書誌作成をします。ちなみに、受入作業自体は、非常勤の図書受入担当者にお願いしています。
この「受入作業」が終わって、支払処理が済み、装備まで済ませたものが菜の花の元に戻ってくると「新着図書目録」の作業になります。この工程では、実際に所蔵の登録をしていくことになります。また、購入本の場合は、到着時に受入するかどうかの判断は不要なので(受入するために購入していますからね)、図書受入担当者の手元に直接いくことが多く、そのときにNACSISで書誌が見つからないと、タイトルと責任表示だけ入れた「仮書誌」で支払処理されることがあります。その場合は、この「新着図書目録」の工程で書誌作成を行なって、仮書誌を削除して所蔵を付け直す作業をします。
今日は、先週支払処理が終わった分が回ってきました。先週の処理分はうちの図書室の1週間分にしては相当多い、3桁到達かも。小規模図書室ですので、1週間でこれだけ処理されるのは珍しいです。
というわけで、目録中心の1日でした。日本語図書のほか、韓国で出版された英語本、中国書など。
所蔵登録しているとき、受入準備時に菜の花が書誌作成した本が出てきたので、「これ、どこか他の大学も入れたかなー?」と他大学所蔵を何気なく見てみたら、すでに37館が所蔵登録していたので「おおお、使われてる!」と、ひっそりと微笑んでいた、ちょっと初心者みたいな菜の花でした。いや、でも嬉しいですよね?自分の作った書誌が活用されていると。
逆に、まったく活用されていないことも…。今回、入れようとした本が、既存の書誌にVOL追加して、若干の修正を加えるのが望ましそうだったので、作成館問い合わせをしなくちゃいけないかなー、と思い、確認したところ、作成館がうちでした。いや、正確に言うと、お隣の図書室なのですが(うちとお隣は同じIDなので)、作成日付を眺めていて「あー…」と。この書誌、菜の花が3年前に作ったやつですわー。お懐かしい。
じゃあ菜の花さん、これ、修正かけても良いですか?
はい、いいですよー。
…と、脳内書誌調整を行なって、修正をかけようとして、あー、そうだ、他に所蔵館があったら連絡しないといけないかしら、とチェックすることに。
所蔵館参照、えい。
…あー…うち(というか隣の図書室)しか所蔵つけてないわ…。3年かけて0館…。誰にも使ってもらえなかったのですか…ちょっと淋しい。かも。まあ、国内唯一所蔵館、ということで、ちょっとレアな気持ちにもなりますけれどもね。所蔵館としてはちょっと嬉しい、カタロガーとしてはかなり淋しい…。
そういえば、不思議な書誌もありました。年刊の白書で、うちの図書室ではここ9年ほど、雑誌書誌で受入をしているものだったのですが、それぞれの年に個別タイトルがあり、他の図書館では図書書誌(親子書誌)で受入をしているという状況。この手のものは、個別タイトルでも検索できた方が所蔵検索でのHIT率が上がるので、図書書誌に所蔵をつけます。でも、親子構造の図書書誌だけだと、ぱっと見た瞬間にどの巻号を所蔵していて、どの巻号が欠号しているのか?というのが分かりにくいので、全体像把握を容易にするため、ローカルルールとして、個別タイトルを持つ逐次刊行物は、その書誌が存在する限りにおいて図雑両方に所蔵登録をする、ということになっています。
が、今日、所蔵登録しようとしたものは個別タイトルがあるのに雑誌書誌のみの所蔵登録。これは、修正せねば。というわけで、過去のものも全部持ってきて、9冊まとめて所蔵修正をすることに。で、せっせと図書書誌に所蔵登録をしていて気付いたのですが、2008年版の図書書誌、作成館がうちだ!…何故。訊いてみても、過去にこの白書を図書書誌に所蔵登録したことはないとのこと。それなのに所蔵館がうち?どういうこと…。考えられるとしたら、うっかり図書書誌で登録しようと書誌を作ったけれど、後から「あ、しまった、これまでずっと雑誌書誌で受入れてきたんだった!」と気付いて、図書書誌を消して雑誌書誌に所蔵を移そうとしたら、すでに他の大学が図書書誌に所蔵をつけていたので、書誌を消すこともできず、自館の所蔵だけを動かすことになった…ということくらいでしょうか。うーん、うっかり者。でもこれ、もしかしたら犯人は3年前の菜の花かもしれませんけれども。いや、全然思い出せませんが…。3年前、今菜の花がいる図書室では目録作業を行なっていなかったはずなので。特に新規書誌作成は、菜の花が去年異動してくるまでは、中央に任せていたはずです。なお、去年からはお隣の図書室に任せる、という方針に変更されていたのですが(つまりは異動しなかったら、隣の図書室で菜の花が、今の図書室の目録担当も兼任していたはず)、目録を取れる人間が異動したなら、自分でやればいーじゃない、という感じで、全目録業務を図書室内で自前でやることになった、という流れでございました。何か、ここのポストの仕事、増えてませんか…?
まあ、そんな感じで目録な一日でございました。明日は、今日やりかかっている新着目録の続きと、あとは明日こそ全寄贈資料をやっつけてしまいたいところ。でも新着目録がかなりの分量ありますからね…頑張れるといいな、ということで。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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