菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
いつの間に冊子体が…
305日目(通算1680日目)。今日はいまいち、集中できなかった。
先生からのお問い合わせで、うちの図書室はじめ、多くの図書室で平成13年版付近は所蔵がとうろくされている年刊の報告書が、徐々に所蔵館が減り、平成22年以降は所蔵しているところが見つからない、という資料について、何とか入手できないか?というものがきました。
政府調査の報告書で、平成24年の調査報告はすでに発表されており、データと調査の概要などはe-statで確認可能。で、これが報告書としてまとまっているものはないか?というお話。
探してみると、国立国会図書館では300ページくらいの冊子体で所蔵がありました。しかし、他のところは公共も大学も全然見つからず。うーん、何とか買えないのか…?
何だかんだでこれはもう、直接作っているところに訊くのが早いんじゃないか?ということに。調査の連絡先は電話番号しか書かれておらず、メールすることもかないません。仕方ない、電話で直撃インタビュー!o(≧▽≦)o…でもかけたのは菜の花にあらず。(←根性なしです。)
というわけで、某省庁の某部署に直接お電話してお尋ねしました。結果、一応紙に印刷して国立国会には納本しているものの、一般には配布・販売していないとのこと。完全に内部文書!?…と思ったら、e-statにでているものをそのまま印刷したものらしく、内容は完全に一緒です、とのこと。ああ、そうなんですか…。
最近、こういう資料が増えていて、オンラインで無料公開されているから冊子体はもう出しません、とか、逆にもう受入中止しますので送らなくても大丈夫です、とお断りしてしまう例が激増しています。していますが…、意外にも、冊子体の需要は結構あるもので、うちの図書室で貸出数の稼ぎ頭(?)であるシリーズは、全文がオンラインで無料公開されているとある報告書だったりするのです。何だかんだで、紙の方が読みやすいのですね。電子書籍も良いのですが、冊子体の需要は一定数あるとは思います。でもモノによってはオンライン公開された途端、全然利用がなくなったりもしますから、それぞれの資料ごとの動向を見極める必要はありそうです。確かに図書館ではスペース問題が一番、頭の痛い問題になっていますけれど、何でもかんでも「あ、もうオンラインで読めるから、いーらない」とはならないところがなかなかに厄介ですね。
こういうこともあるから、いつも利用者さんの身近にいて、利用動向を観察することは大事です。また、そういう人が本の選定や、中止検討に必ず加わらないといけないとは思いつつ、それはうちのように零細図書室だから可能なのであって、大きな図書館だと利用動向も見えにくいし、サービス部門と整理部門が完全分業していて、部門ごとの壁もありそうだなあ、と。いやいや、大きければいいというものでもありません。でもまああんまり零細なのも…。規模って、難しい。まあだからって急に図書館が大きくなったり小さくなったりは出来ませんから、その図書館ごとの実情にあった検討が必要なのですよね。どこかの図書館で成功した事例が、そのまま自分の図書館でうまくいくことなどありえない、ということは、いつも考えていないといけません。そのためにも、自館の客観的な視点での観察は重要、ということで。今現在を、色眼鏡なしで、しっかり見極めなくては。
いや、これについては今日はちょっと、考えさせられました。うちの図書室の利用者端末にはWin XPが数多く導入されておりまして、というか、殆どそれなのですが、もうすぐXPはサポート期間が終わってしまうわけです。それでどうする?という話を時々かかりちょうとしているわけですが、菜の花としては予算の問題もあるので、半分も買い替えはできないだろう、台数は半分かそれ以下をとりあえず目指して新しいものを確保する、という話をしていたのですが、周りにいたうちの非常勤さんたちの猛反発を受けまして。いや、お金ないですからね?現実として無理ですからね?、というのもあるのですが、現在の利用実績を考えれば、これでも十分問題ない、と菜の花は判断していたのです。以前に比べ、学生さんたちはそこまでうちのような図書室のPCを必要としていません。自分で持ち歩けるノートPCやもっと小さいものもあるし、ラーニングコモンズなど、学生さんに開放しているPCも数多くあります。ですが、「ピーク時には絶対足りない」とお二方とも主張されます。いや、冷静になって最近のうちの図書室の状況を見て下さいよ?少なくともここ1年での、PCの同時利用台数は、設置台数の半分が最大でした。菜の花はPCメンテナンスをしていますから、その辺はいつもチェックしています。大体、3分の1くらいあれば、問題なく回るでしょう。事実を受け止めてほしい、と一生懸命主張すること30分くらい、ようやくまあ仕方ない、という話に(まあ、納得しようとしまいと、お金はないので対応は変わりませんが)。それにしても何でしょう、ずっと同じところにいると、一番利用の多かった何年か前の状態が印象に残っているから、どうしてもそこが基準になってしまうのでしょうか。確かに菜の花が着任する前は、授業で利用している先生がいらっしゃったために、入室者数も今よりずっと多かったのですが、現在はそういうこともなく。まあ、それでも今年は去年よりも大分、利用が多いのですけれども。
やっぱり何でも、印象ではなくてきちんと数字で残していかないと、ちゃんとした比較も出来ませんし、そういうデータはもう少しとるべきかな、と考え中。
先生からのお問い合わせで、うちの図書室はじめ、多くの図書室で平成13年版付近は所蔵がとうろくされている年刊の報告書が、徐々に所蔵館が減り、平成22年以降は所蔵しているところが見つからない、という資料について、何とか入手できないか?というものがきました。
政府調査の報告書で、平成24年の調査報告はすでに発表されており、データと調査の概要などはe-statで確認可能。で、これが報告書としてまとまっているものはないか?というお話。
探してみると、国立国会図書館では300ページくらいの冊子体で所蔵がありました。しかし、他のところは公共も大学も全然見つからず。うーん、何とか買えないのか…?
何だかんだでこれはもう、直接作っているところに訊くのが早いんじゃないか?ということに。調査の連絡先は電話番号しか書かれておらず、メールすることもかないません。仕方ない、電話で直撃インタビュー!o(≧▽≦)o…でもかけたのは菜の花にあらず。(←根性なしです。)
というわけで、某省庁の某部署に直接お電話してお尋ねしました。結果、一応紙に印刷して国立国会には納本しているものの、一般には配布・販売していないとのこと。完全に内部文書!?…と思ったら、e-statにでているものをそのまま印刷したものらしく、内容は完全に一緒です、とのこと。ああ、そうなんですか…。
最近、こういう資料が増えていて、オンラインで無料公開されているから冊子体はもう出しません、とか、逆にもう受入中止しますので送らなくても大丈夫です、とお断りしてしまう例が激増しています。していますが…、意外にも、冊子体の需要は結構あるもので、うちの図書室で貸出数の稼ぎ頭(?)であるシリーズは、全文がオンラインで無料公開されているとある報告書だったりするのです。何だかんだで、紙の方が読みやすいのですね。電子書籍も良いのですが、冊子体の需要は一定数あるとは思います。でもモノによってはオンライン公開された途端、全然利用がなくなったりもしますから、それぞれの資料ごとの動向を見極める必要はありそうです。確かに図書館ではスペース問題が一番、頭の痛い問題になっていますけれど、何でもかんでも「あ、もうオンラインで読めるから、いーらない」とはならないところがなかなかに厄介ですね。
こういうこともあるから、いつも利用者さんの身近にいて、利用動向を観察することは大事です。また、そういう人が本の選定や、中止検討に必ず加わらないといけないとは思いつつ、それはうちのように零細図書室だから可能なのであって、大きな図書館だと利用動向も見えにくいし、サービス部門と整理部門が完全分業していて、部門ごとの壁もありそうだなあ、と。いやいや、大きければいいというものでもありません。でもまああんまり零細なのも…。規模って、難しい。まあだからって急に図書館が大きくなったり小さくなったりは出来ませんから、その図書館ごとの実情にあった検討が必要なのですよね。どこかの図書館で成功した事例が、そのまま自分の図書館でうまくいくことなどありえない、ということは、いつも考えていないといけません。そのためにも、自館の客観的な視点での観察は重要、ということで。今現在を、色眼鏡なしで、しっかり見極めなくては。
いや、これについては今日はちょっと、考えさせられました。うちの図書室の利用者端末にはWin XPが数多く導入されておりまして、というか、殆どそれなのですが、もうすぐXPはサポート期間が終わってしまうわけです。それでどうする?という話を時々かかりちょうとしているわけですが、菜の花としては予算の問題もあるので、半分も買い替えはできないだろう、台数は半分かそれ以下をとりあえず目指して新しいものを確保する、という話をしていたのですが、周りにいたうちの非常勤さんたちの猛反発を受けまして。いや、お金ないですからね?現実として無理ですからね?、というのもあるのですが、現在の利用実績を考えれば、これでも十分問題ない、と菜の花は判断していたのです。以前に比べ、学生さんたちはそこまでうちのような図書室のPCを必要としていません。自分で持ち歩けるノートPCやもっと小さいものもあるし、ラーニングコモンズなど、学生さんに開放しているPCも数多くあります。ですが、「ピーク時には絶対足りない」とお二方とも主張されます。いや、冷静になって最近のうちの図書室の状況を見て下さいよ?少なくともここ1年での、PCの同時利用台数は、設置台数の半分が最大でした。菜の花はPCメンテナンスをしていますから、その辺はいつもチェックしています。大体、3分の1くらいあれば、問題なく回るでしょう。事実を受け止めてほしい、と一生懸命主張すること30分くらい、ようやくまあ仕方ない、という話に(まあ、納得しようとしまいと、お金はないので対応は変わりませんが)。それにしても何でしょう、ずっと同じところにいると、一番利用の多かった何年か前の状態が印象に残っているから、どうしてもそこが基準になってしまうのでしょうか。確かに菜の花が着任する前は、授業で利用している先生がいらっしゃったために、入室者数も今よりずっと多かったのですが、現在はそういうこともなく。まあ、それでも今年は去年よりも大分、利用が多いのですけれども。
やっぱり何でも、印象ではなくてきちんと数字で残していかないと、ちゃんとした比較も出来ませんし、そういうデータはもう少しとるべきかな、と考え中。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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