菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
「有効活用していただければ紙も喜ぶかと思います。」
323日目(通算1698日目)。「書誌情報源が欠損本」ってよくあること…なのかも?
寄贈をおねだりしてみたら、バックナンバー(複本)を更に送って下さいまして、引く手あまたな学部にお送りしました。で、お礼のメールをうちから送信したら、戻ってきたお返事メールが標題。最近は電子発行が増えて、いつまで冊子体刊行が続くかは分からないですが、という前置きで、紙で発行する限りはうちにお送りします、とのこと。ありがたいことです。
一時期の菜の花は、電子版さえあれば紙なんて、と思っていたものですが(自分の分野ではそうだったし、今も恐らくそう)、分野外の図書室で利用者さんの動向を見守っていて、
「ああ、こういう使い方もあるんだ、こういう需要もあるんだ」
と、はっとすることが本当に多く、紙の書籍の有用性についてはすっかり考えが変わったものです。やっぱりどちらにも良いところがあるもので。まあ、慣れの問題などもあるかもしれませんが。しかし電子ジャーナルの契約を切ったら、バックナンバー買いきりをしていないとあとに何も残らない、とか、ちゃんとバックアップデータをCD-ROMで頂いていたのに、全データが収録ではなかったために、そのデータベースが廃止されたときに、情報が失われてしまった、というのもありましたし、いやいや、電子資料の怖さも沢山体験させて頂きました。
ま、紙も電子も両方あるとよりハッピーということで。中には電子だけで十分なものもありますが。色々な利用者さんがいて、色々な使い方があるので、多様な要求に応えるためには、図書館も多様性が大事、という結論にしておきましょう。
さて、そんな本日のメインのおしごとは、いつも通りの未登録資料整理。それから終業1時間半前の新着図書到着。1時間で終わらせる!と思って目録作業をしていたのですが、途中で、受入時の書誌同定ミス(その本は書誌なしだったのに、別の書誌に同定されていた)が相次いだため、新規書誌作成→すでに紐付けされていた書誌の解除→所蔵登録という思わぬ仕事量増加のため、あやうく最後まで終わらないところでした…危ない。書誌同定は慎重に。うちのように、受入担当者と目録担当者が二重チェックしているところだと、こういうミスがあっても見つかることが多いのが救いですけれどもね(2人とも見逃していたらコトですけれども)。図書室によっては、和図書担当者は和図書の受入から目録まで全部担当で、洋図書担当者は洋図書の受入から目録まで全部担当、という割り振りのところも多そうですが、和洋問わずに受入担当と目録担当、で分かれている方が、すべての本を2重チェックできるし、一度は手に取るので、結構良いようにも思います。ちょっと煩雑になりそうですが。
で、未登録資料の整理の方で、書誌調整に出していた件が戻ってきました。ページ数だけがちょっと合わない、というものだったのですが、何と依頼先である書誌作成館さまの現物では、最終ページが欠損していたとかで。あー、でもこれ、なくても分からないかも。ちょうど改行になっていますし、切れてしまったのは参考資料の最後の2つだけですからね…。こういう欠損は、指摘されない限り、判明しないものかもしれません。しかし、この書誌に所蔵をつけている機関は13。全部、欠損だったのでしょうか…。若干、気になることは、国立国会図書館の同じ本の書誌も、1ページ足りないのです。本当に単なる落丁本なのでしょうか?まさか、むしろうちの本だけ1ページ多いとか…?実は何も書いていないけれど、うちのは第2刷とかで、ページが増えているとか…。いや、でもレファレンスリストに、こんな追加というのも不自然なのですけれども…。うーん、一体どういうこと?ちょっと謎です。
で、ブックトラックで書庫を移動中、何か床を這っていたので「うわ、何だろう」と思いながら、そのまま直進したら「ぷちっ」と轢いてしまいました。あ…こ、これは…!季節はずれのごきさんを、ブックトラックで出会いがしらに轢いた!きゃーきゃー。何で書庫をふらふら歩いていたりするのですかー。もう1年くらい見ていないというのに。まさかまだ生き残っていらしたとは。完全に駆逐したと思っていたのはどうやら間違いだったようです。しかし、直進しかしていないブックトラックにわざわざ横から突っ込んでくるとか…どういうこと。何だか今日はふしぎがいっぱいでした。
寄贈をおねだりしてみたら、バックナンバー(複本)を更に送って下さいまして、引く手あまたな学部にお送りしました。で、お礼のメールをうちから送信したら、戻ってきたお返事メールが標題。最近は電子発行が増えて、いつまで冊子体刊行が続くかは分からないですが、という前置きで、紙で発行する限りはうちにお送りします、とのこと。ありがたいことです。
一時期の菜の花は、電子版さえあれば紙なんて、と思っていたものですが(自分の分野ではそうだったし、今も恐らくそう)、分野外の図書室で利用者さんの動向を見守っていて、
「ああ、こういう使い方もあるんだ、こういう需要もあるんだ」
と、はっとすることが本当に多く、紙の書籍の有用性についてはすっかり考えが変わったものです。やっぱりどちらにも良いところがあるもので。まあ、慣れの問題などもあるかもしれませんが。しかし電子ジャーナルの契約を切ったら、バックナンバー買いきりをしていないとあとに何も残らない、とか、ちゃんとバックアップデータをCD-ROMで頂いていたのに、全データが収録ではなかったために、そのデータベースが廃止されたときに、情報が失われてしまった、というのもありましたし、いやいや、電子資料の怖さも沢山体験させて頂きました。
ま、紙も電子も両方あるとよりハッピーということで。中には電子だけで十分なものもありますが。色々な利用者さんがいて、色々な使い方があるので、多様な要求に応えるためには、図書館も多様性が大事、という結論にしておきましょう。
さて、そんな本日のメインのおしごとは、いつも通りの未登録資料整理。それから終業1時間半前の新着図書到着。1時間で終わらせる!と思って目録作業をしていたのですが、途中で、受入時の書誌同定ミス(その本は書誌なしだったのに、別の書誌に同定されていた)が相次いだため、新規書誌作成→すでに紐付けされていた書誌の解除→所蔵登録という思わぬ仕事量増加のため、あやうく最後まで終わらないところでした…危ない。書誌同定は慎重に。うちのように、受入担当者と目録担当者が二重チェックしているところだと、こういうミスがあっても見つかることが多いのが救いですけれどもね(2人とも見逃していたらコトですけれども)。図書室によっては、和図書担当者は和図書の受入から目録まで全部担当で、洋図書担当者は洋図書の受入から目録まで全部担当、という割り振りのところも多そうですが、和洋問わずに受入担当と目録担当、で分かれている方が、すべての本を2重チェックできるし、一度は手に取るので、結構良いようにも思います。ちょっと煩雑になりそうですが。
で、未登録資料の整理の方で、書誌調整に出していた件が戻ってきました。ページ数だけがちょっと合わない、というものだったのですが、何と依頼先である書誌作成館さまの現物では、最終ページが欠損していたとかで。あー、でもこれ、なくても分からないかも。ちょうど改行になっていますし、切れてしまったのは参考資料の最後の2つだけですからね…。こういう欠損は、指摘されない限り、判明しないものかもしれません。しかし、この書誌に所蔵をつけている機関は13。全部、欠損だったのでしょうか…。若干、気になることは、国立国会図書館の同じ本の書誌も、1ページ足りないのです。本当に単なる落丁本なのでしょうか?まさか、むしろうちの本だけ1ページ多いとか…?実は何も書いていないけれど、うちのは第2刷とかで、ページが増えているとか…。いや、でもレファレンスリストに、こんな追加というのも不自然なのですけれども…。うーん、一体どういうこと?ちょっと謎です。
で、ブックトラックで書庫を移動中、何か床を這っていたので「うわ、何だろう」と思いながら、そのまま直進したら「ぷちっ」と轢いてしまいました。あ…こ、これは…!季節はずれのごきさんを、ブックトラックで出会いがしらに轢いた!きゃーきゃー。何で書庫をふらふら歩いていたりするのですかー。もう1年くらい見ていないというのに。まさかまだ生き残っていらしたとは。完全に駆逐したと思っていたのはどうやら間違いだったようです。しかし、直進しかしていないブックトラックにわざわざ横から突っ込んでくるとか…どういうこと。何だか今日はふしぎがいっぱいでした。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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