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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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本日の菜の花は、フランス語と仲良し♪

49日目。
朝の開館準備で閲覧席の机を拭いていたら、ぐらぐらな椅子を発見。
早速、事務室へ持って帰り、悪いところをチェック。
ふむふむ。この木釘が外れているからいけないのか。
とりあえず、工具箱を引っ張り出してきて、とんてんかんと。
外れていた接着剤部分は、木工用ボンドで埋めてみたり。
工作ってたのしいなあ。もっと強化するには…、
ゴミ捨て場から木片でも拾ってきて、補強に…と、色々考えたのですが
どうも図書館の人はそういうことを想像できる人が少ないのか
「まあそこまでしなくても…」と止められたので、諦めました。
本当はちょっと工作したい。。。
フライス盤も旋盤も、タップたてすら懐かしい最近の菜の花。

DB調査は佳境に入りました。
というか、大体終了。最終値は何とか45%を突破。
あとは、埋まらなかった部分の解析(何語か、とか分野とか)をして、
報告書を作成するだけです…ってこれ、全然「だけ」じゃない…。
まだまだここからが長い気がするなあ。

今日は高校生が見学に来ました。
掛長がご案内したのですが、その高校生たちは次は水族館に行くそうです。
そうか…、大学図書館って、水族館と同類だったのか…。

昨日、オンライン研修の推薦書を書いて提出したのですが、
2講座申し込んで1講座は閲覧のおにーさんも応募したので、
菜の花はあえなく落選したということでありました。
まあ、仕方ないですね。2つ出したからね。ちょっと残念。
今日は別の、オンラインじゃない研修の申し込みを。
何か、研修ばっかりだなあ。自分から申し出ているわけですが。
妙に勉強したがりな菜の花なのです。
どうも授業がないと、たまに受けたくなっちゃうんですね。
大学院時代は、博士課程まで行くと講義ってのはないのですが、
年に何回か集中講義もあるし、学会もあるしで、
結構講義を聞く機会はあったものです。

そういえば、今日配架した本が実は、きちゃいけない本だと判明。
というのももう購読を中止した雑誌だったのですねー。
何故かまだ届いている…。どうなっているか謎ですが、
明日雑誌掛に問い合わせることになりました。
忘れずにお電話しなくては。


おっと、フランスの議会記録の話を書くのを忘れてた。
うちの掛のFさんが受けた、昨日からの調査だったようですが、
これが凄いんですよー。何がって、分厚さが
20センチくらいはあったよね。高さじゃないです、分厚さですよ。
あんなに分厚い本、初めて見ました。
しかも1901年のきろく。
当時の議員さんは、さすがにもう生きていらっしゃらないでしょうねえ。
酸性化がひどく、コールドファイヤーの好例状態。
ページを繰るときに、そーっとやらないと、ばらばらに崩れちゃうのです。
…実際、端っこ、ちょっとだけ崩しちゃいました、ゴメンナサイ。
Fさんと2人がかりでこの本を見て、
依頼された記事を探したのですが、見つからず。
大体、こんな分厚い本の中身を闇雲に探したってどうしようもない…。
依頼館もかなり元情報があいまいらしく、最初は謎のナンバリングだけ、
ぽつんと書いてきたのですが、これの正体は不明。
ページ数かと思ったのですが違うし、議題の番号とかもないし。
「これじゃ足りない」とFさんが電話して、次に送ってきたのは
日付らしきものと、議題名らしきもの、
それにその議題の提案者っぽい人3人の名前。
まずは人の名前で検索。これは後ろに索引があったので。
3人のうち1人しかindexにはなかったのでその1人の出てくるページを
全部チェック。しかし、それらしき議題はなし。
またその人の発言日は、指定の日付ともあっていない日ばかり。

日付のところもざっと見たのですが、議題名にそういうものはないし、
何だこれは、どうしようもないぞ、と思いつつ、
それでも信じるべきデータはこれだけなので、
この日付、と依頼館が指定してきたところを丹念に「目で検索」。
そのうち何とか発見。その日の最後の議題の中で、
発言を追いかけると確かにあった!
フランスの議会資料なので、当然記述はすべてフランス語。
菜の花は第2外国語だってフランス語なんて取ったことないから、
もう全然ちんぷんかんぷんの世界ですが、
これだけ読みまくれば、何となく意味も分かろうというもの。
どうやらこの日、提案者は発言をしなかったらしいです。
この議題については議長が
「誰々から、こういう提案がありました」と発言しているだけだったのです。
人物索引は「発言者」の索引だったので、会話文の中の人名は
インデックスされていなかったのですね。なあるほど。
しかし、フランス語と仲良しな日でしたよ。ええ。



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この記事へのコメント

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無題



うーん。お疲れ様です。
そういうことを毎日やってると、いやでも外国語のエキスパートになれますね。(^^;

ところでフランス会議議事録の件ですが、そういうものを調べるのはWebの方が早いのではないでしょうか。
フランスの文書館は非常にシステマチックでかつ内容が充実しているので、オンラインデータベースもそろそろ構築されているのではないかと思います。

でもデータベースがあったとしても、1901年の記録だとデータベースに入るのはまだ当分先かな…(^^;

  • from horagai :
  • 2006/06/16 (16:45) :
  • Edit :
  • Res

>horagaiさん

そう、データベースさえあれば…!
残念ながらこの時代のものはありません。
それに官報の検索って日本のものでも有料なんですよねー。
ついでにいうと1901年とは、
かなりの勢いで探しにくい年代です。
1800年代前半までの資料だと、大切に保管され、
マイクロフィルム化も進み、
資料の傷みに最新の注意を払う必要もなく、
CD-ROMでインデックス化されていたり…ですし、
1900年代も後半になれば、今度はオンラインがあります。
ちょうど中間で、ケアがなされていないのに、
資料ばかりひどい状態、というわけです。
この時代は特に、酸性紙問題があって難しいのにー。
  • from 菜の花 :
  • 2006/06/17 (11:30) :
  • Edit :
  • Res

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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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